2015年05月16日

銀行の志望理由を考える

今回の記事は、銀行にかぎらず、金融業界を目指す人なら知っていて損はないお話です。

銀行を志望する場合、4つの段階で志望動機を考える必要となります。

これは面接で必ず聞かれるので、
自分なりの理由を用意しておいて下さい。


1.なぜ金融業界なのか?

数ある業界の中で、なぜ金融業界に興味を持ったのかということを示す必要があります。
これはどこの業界でも必要です。

2.なぜ銀行(証券、生保、損保)なのか?

金融業界と言っても、銀行、信託、証券、損保、生保等、いろんな道があります。
なぜ銀行なのかということは、しっかり示す必要があるでしょう。

3.なぜメガ/地銀/信金/政府系金融機関なのか?

ここからは、かなり具体的になります。

とてもざっくりですが、
メガなら、世界規模で大きな仕事が出来る
地銀/信金なら、地域密着型金融なので、地域の人々に貢献できる
政府系なら、商業銀行が手を出せないところまで融資を出来るので、他の銀行に比べて役に立てる可能性がある
といった具合です。

4.なぜその銀行なのか?

最後の段階です。
その銀行に勤めている人は、基本的には自分の銀行が一番いいと思っているはずです。

しっかりと、なぜそこに行きたいのかということを話して下さい。
行員の姿、経営方針、社長など、
自分なりの言葉で真剣に考えて欲しいと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

銀行員としての覚悟

突然ですが、
「銀行員としての覚悟」って何だと思いますか?

これは就活時代、私が三井住友銀行のリクルーターの方に聞かれたことです。

私は、銀行での仕事は本当にやりがいのある仕事だと思います。
だからこそ、他業界への就職はしませんでした。

この決断は今でも間違ってなかったと思っています。

ただ、銀行の仕事はやりがいのある仕事だけではありません。

銀行員として、一番つらいこと。
もちろん、取引先の倒産もそうです。

しかし、それより辛いことは、
取引先に、「融資(の継続を含めて)出来ない」と、告げなければならない時です。

このブログを見て頂いてる方は就活生が多いと思いますので、
一度、下記の状況への対応を考えてみて下さい。

「今まで良くしてもらっていた取引先の業況が悪化して、取引の継続が出来なくなった」

あなたなら、どう対応しますか?対応できますか?

もちろん正解は人それぞれです。

私なら、銀行内で「対応不可」と結論が出れば、
「すぐお客様の所へ伺い、対応できない旨を伝える」という対応をします。
わかりやすく簡潔にその理由を付けるのを忘れずに。

銀行には、
「悪い結論ほど、なるべく早く回答せよ」という暗黙のルールが有ります。
なぜなら、悪い回答を行う時は、トラブルが起こる可能性が高くなるからです。
また、少しでも早く回答をすることで、他の銀行への相談も早くすることが可能になります。

反対に、もし融資できない事を言わなかったり、言うのが遅れた場合、
もっと悲惨な事がおこるかもしれません。

日本のビジネスは、義理や人情がまだまだ残っています。
それ自体はとても素晴らしいことだと思いますし、失ってはいけない大切なものだと思います。

ただ、銀行員として働く時には、シビアな判断も同じくらい必要になります。

銀行員として働く覚悟、あなたにはありますか?
posted by 現役銀行員 銀次 at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【日経新聞】5大銀行、成長戦略で差〜海外や金融商品貢献 前期純利益、三菱UFJ1兆円超え 3行は減益

日本経済新聞 平成27年5月16日朝刊より引用
(以下引用)
五大銀行グループの2015年3月期決算が15日、出そろった。連結純利益で比べると、邦銀で初めて1兆円超えを達成した三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友トラスト・ホールディングスが増益となった一方、残り3グループは減益となった。海外事業の買収戦略や金融商品の販売などで差が付いた。

 三菱UFJの連結純利益は5%増の1兆337億円。三井住友トラストは16%増の1596億円だった。一方、三井住友フィナンシャルグループは10%減の7536億円、みずほフィナンシャルグループも11%減の6119億円。りそなホールディングスは4%減の2114億円だった。5グループ合算の連結純利益は3%減の2兆7704億円。

 三菱UFJはタイのアユタヤ銀行などの買収が奏功した。傘下銀行の業務粗利益に占める海外収益比率は15年3月期に45%に達した。海外事業は今後3年間も「3割を超える増益を計画している」(平野信行社長)。

 三井住友トラストの好調を支えたのは景気回復の流れを受けた金融商品の販売増だ。傘下の三井住友信託銀行は運用商品の残高が伸びて管理手数料が積み上がっている。ラップ口座(投資一任運用商品)の利用が増えて収益改善に貢献した。

 減益だった3グループでも収益改善の芽は出ている。三井住友銀行の貸出残高は68兆2743億円と8%増え、3メガ銀で増加率が最も高い。「企業の設備投資が出ており大きなチャンスが生まれている」(三井住友FGの宮田孝一社長)。異次元緩和で貸出利回りと預金金利との差(利ざや)は縮小傾向だが「量」が収益を補いつつある。

 みずほは決済や外国為替業務などの非金利収入が5880億円と1割増えた。融資先企業が利用する資金決済や事業承継手続きの手数料が増えており「金融のモデルが単純な貸し出しから総合コンサルティングに移りつつある」(みずほFGの佐藤康博社長)。株価上昇などを受け傘下のみずほ証券も好調だった。りそなHDは投信などの販売額が1.6兆円と4%増えた。長引く大規模な金融緩和を背景に、国内の貸し出し利ざやは今後も縮小傾向が予想される。「横並び」で大量保有する国債の売買益に頼っていたメガバンクは成長戦略の巧拙を問われる時期にさしかかっている。
(以上、引用終了)

就活生の話を聞いていると、「銀行はどこも同じだ」、「人が違う」とよく言っていますが、
やはり勉強不足だと思ってしまいます。

銀行は、目指す方向性やその戦略によって、いま大きく差が開こうとしています。

自分が銀行で何をしたいのか、
また、何を目指すのかということについて十分検討した上で、どの銀行を第一志望にするのか考えるべきだと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【銀行への就職B】みずほ銀行

メガバンク3行の中で一番格が高いはずですが、一番で遅れているみずほ銀行。
今回は選考過程の紹介と強み、弱みをまとめました。

強み弱みについて、詳しくは同行のIRサイトへ。
<強み>
・日本人の大半が銀行口座を保有している(情報が集まりやすい)。
・日本国内の主要上場企業、中堅中小企業と取引がある。
・みずほマイレージ

<弱み>
・収益の源泉となるべき国内預貸金利回りの低下
→国内金融機関はどこも同じ傾向
・国内預金が貸出金額の増加を上回っている(資産効率が落ちている)
→これも国内金融機関は同じ傾向
・マスコミ対策が下手
→本部審査役の不祥事(詐欺事件)、反社会的勢力との取引報道など
・海外展開がメガバンク3行で一番遅れている
・旧行意識が根強く残っている


<選考過程>
みずほ銀行の選考は単純です。

まず、6月下旬にESの締め切りがあって、テストセンターを受験します。
そして、7月中旬に書類選考通過兼一次面接の案内の電話があります。
(学歴フィルターが掛かっています。MARCH、閑閑同立以上であれば、ほとんどの人が通過します。)


1対1の面接が、関東なら6回程度、関西は4回程度の面接のみです。

関西で言うと、
<梅田スカイビルにて>
一次面接 課長クラス
二次面接 副支店長クラス

<富士ビル八階にて>
三次面接 支店長クラス(ここを通過するとほとんど内定)
<(最終なら)日航ホテルの一室にて>

四次面接 採用責任者クラス
最終面接はまったく別の場所(ホテルの一室)で行われるので、これで終わりだと分かるそうです。

内定が出たら、富士ビルに戻って先輩行員の方々から祝福を受けるようです。

みずほ銀行は、一般的にリクルーター制は採用していませんが、囲い込みという意味で一部の優秀な学生に対しては存在しているようです。

それは別の話として、内定への近道があると言われています。

それは、「セミナーになるべく多く参加すること」です。

就活生の中では「スタンプラリー」とも言われています。

どうしてもみずほ銀行に入りたい人は、
学内セミナーも含めて参加できるセミナーや説明会には全て行くことが大切だと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【銀行への就職A】三井住友銀行

国内金融に早々に見切りをつけ、海外への展開に積極的な三井住友銀行(SMBC)。
今回は選考過程の紹介と強み、弱みをまとめました。

強み弱みについて、詳しくは同行のIRサイトへ。
<強み>
・日本人の大半が銀行口座を保有している(情報が集まりやすい)。
・日本国内の主要上場企業、中堅企業と取引がある。
・他の銀行が持っていない金融商品、提案が出来る。
・証券部門

<弱み>
・収益の源泉となるべき国内預貸金利回りの低下
→国内金融機関はどこも同じ傾向
・国内預金が貸出金額の増加を上回っている(資産効率が落ちている)
→これも国内金融機関は同じ傾向
・体育会系
・「晴れた日に傘を差し出し、雨の日に傘を取り上げる」を地で行く営業体制
・国内中小企業金融に消極的
→「国内トップの収益基盤」確立を掲げているが、実現性は不透明
・アジア向け金融について、MUFGに劣る


<選考過程>
三井住友銀行は、メガバンクの中で唯一リクルーター制を採用している銀行です。
一般的にリクルーター制を採用している企業は、
選考過程が不透明になるため、2chなどで叩かれる原因となっています。

本年度の三井住友銀行の選考過程は大体以下のとおりになると思います。

3月中旬  大学別OBOG懇談会(と称した、第1回リクルーター面接)
 大学のOBOG行員1人 対 就活生5人 でフリートーク・・・本当は面接をされています。

この時点でリクルーターが付くことはまれです。
おそらくは無理なので、あまり落ち込まないようにして下さい。

4月初旬〜5月末  先輩行員との座談会(と称した、第2回リクルーター面談)
例年ESを提出後、すぐに人事部から電話があります。必ず参加して下さい。

これが最後のリクルーターが付くチャンスとなります。
ここで付かなければ面接にも進めません。

形式は、中堅行員1人、若手行員1人 対 学生1人〜2人 です。
リクルーターが付くと、その時の若手行員の方の携帯から電話があります。

ここで問題になるのは、
「どうすればリクルーターが付くか」です。

私もリクルータの方に付いて頂いていたので、一度面談中に、聞いたことがありました。
「なぜ私を選んでくれたのか?」と。

その方は、
「話を聞いていて、君には人を惹き付ける力があると思った。だから、一緒に働きたいと思って電話した。」
と答えてくれました。

大切なことは、
その時に付いてくれたリクルーターに気に入ってもらえるかどうかです。

そして、リクルーター面談で誰が担当になるかという運も必要です。

6月中旬〜7月中旬  リクルーター面接(人によってまちまちですが、3〜10回程度)

ここでは、何人もの行員の方のお話を聞かせてもらえます。
こんなことをしてくれる銀行は他にないので、とても貴重な経験でした。

しかし、もしリクルーターに見放されるとそこで選考は終了です。

7月中旬〜8月初旬  リク長面接(とは言われないけど・・・)

リクルーターは、数名1組のグループで動いています。

そのリーダーであるリク長のGOサインが出れば、人事面接に進めます。

8月初旬〜中旬  人事面接(1次、2次)

聞かれることは至ってシンプル。
2次面接が実質的な最終面接です。これをクリアすると、ほぼ内定は決まると言われています。

8月中旬迄  役員面接(最終。意思確認。)

→内々定
意思確認程度で面接は終了です。これで晴れて、内々定を頂けます!!

私は、三井住友銀行のリクルーターのおかげで、
銀行員の姿や、覚悟のようなものを身近に感じることが出来ました。

上手く選考が進めば、一番いい業界研究になるのではないかと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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