2015年06月06日

【小ネタ】銀行員は潰しがきかない職業

今年も採用活動の一環で就活生と会う機会が増えています。

たまに銀行員の転職活動が話題になることがあります。
その会話の中で、とりあえず銀行員になれば転職もし易いと考えている学生が多いことにビックリさせられます。

はっきり言って、一部のセクションで働く行員を除けば除けば銀行員の転職活動は不利です。

そもそも、銀行の総合職は泥臭い営業しか出来ません。
ビジネスマンの基本であるWord、Excel、PowerPointなどを使う機会はほとんどありません。

なので、転職活動をしたとしても、まず経理などの事務職は無理。
また営業の仕事しか選ぶことが出来ません。

コンサルタント会社という選択肢もありますが、
先程も書いたように泥臭い営業活動しかしていなければ、頭を使った提案営業を行う機会もありませんから、
コンサルタントとして使い物になりません。

もし、銀行員がコンサルタントへの転職を目指すなら、
社会人3年目までに行うべきです。
そこまでであれば、新卒でコンサルタント会社に就職した人に何とか追いつけるかも知れません。

潰しが効くから銀行に就職する、という安易な考えの学生はかなりの割合で存在します。
しかし、実際には転職活動は難しいですし、給料も殆どの場合下がってしまいます。

そのような事実も十分考慮して、就職先は慎重に選んでほしいと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 21:23| Comment(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月31日

企業はなぜ銀行の融資が必要なのかA

前回の記事では、
企業は必ず構造的に運転資金が必要となると書きました。

今回はもう少しだけ詳しく書いてみました。
銀行が企業に対して融資する資金は大きく分けると3種類に分かれます。

@設備・買収資金
これはわかりやすいです。
企業が大規模な設備投資を行う際に、自己資金では賄いきれないので、銀行から融資を受けるときの資金です。
上場企業であっても、まとまった資金が必要な時には銀行の融資に頼ることになります。
長期間での借入が可能となる一方、資金の使途が限定されるので使い勝手はそこまでよくありません。

A赤字補填資金
読んで字の如く、企業の赤字を補填する名目の資金です。
最近ではシャープもこの手の融資を受けていますね。
赤字の会社は今後の業況にも不安があるため、基本的には消極姿勢です。
銀行の融資審査は厳しいですし、当然金利は高くなります。

B経常運転資金
世の中の大半の企業、特に中小企業はこの資金が無ければすぐに資金繰が厳しくなります。
運転資金は基本的に資金使途を定めません。
期間も3年〜5年が標準的で、金利もそこまで高くはないので、
大企業を除けば世の中の99%の企業はこの資金を利用しているのではないでしょうか。

実際にはもっと細かく分ける必要がありますが、
一般的にはここまで知っていれば十分です。

このような資金を銀行は融資することで、銀行収益の大半を占める金利収入を得ています。
しかし、新聞にも書かれていますが、銀行同士の金利競争が一層激しさを増しており、
金利収入は減少傾向。

金利収入を確実に得ながら、
その他の手数料収入も効率よく稼いでいる企業が今後も生き残っていく銀行になるのだと思います。
posted by 現役銀行員 銀次 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企業はなぜ銀行の融資が必要なのか@

よく学生から受ける質問の中で、
「そもそも、なぜ企業は銀行からお金借りないといけないのか」と聞かれる事があります。

答えは簡単です。
「銀行からお金を借りないと資金が回らない仕組みになっているから」です。

一般的な製造業を想定してみてください。
ある商品を作ろうとする時、まず原材料を仕入れます。
(この時、支払債務(買掛金、支払手形)が発生します。)

次に原材料を加工して、商品にします。
そして、出来上がった商品を持って営業活動を行い、商品が売れるとします。
(この際、受取債権(売掛金、受取手形)が発生します。)

企業はこのプロセスを絶え間なく繰り返すことで成り立っています。
そして、資金が必要となる理由がここに凝縮されています

「受取債権+滞留在庫ー支払債務」の式で表すのですが、
これは運転資金必要額を求めるためのものです。

どこの上場企業の決算書を見てもいいですが、
一度この式を当てはめて下さい。

必ず0以上の数字になるはずです。
※ここがプラスになるのは、飲食業などの一部サービス業だけです。

この資金を自己資金で賄えればいいのですが、
世の中の大半の中小企業はそれが出来ません。

だからこそ資金が必要となるのであり、
多くの銀行が乱立し、不毛な金利競争を日々強いられている理由でもあるのですが。

長くなったので、
資金の種類については次回書くことにします。
posted by 現役銀行員 銀次 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 銀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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